事故車見積もりに必要なもの〜車検証
まずは車検証。事故車に限らず買取の見積もりを出す場合に、その自動車の所有者を確認する必要があります。
ここで特筆すべきは、「所有者」と「使用者」の違い。使用者というのはあくまでその車を使う人のこと。所有者というのはその車の本来の持ち主のこと。事故車であろうと普通の車であろうと所有者の同意なしには車の引き取り売買は行なえないのです。
事故車買取〜車検証でよくありがちなケース@
所有者がローン会社であること。
自動車は高額な買い物です。相当な金持ちでない限り、通常ローンを組んで購入するケースが当たり前ですよね?ローン会社、信販会社でローンを組んだ場合に、その車のローンが終わっていない状態では、所有者がそのローン会社、信販会社になっています。つまりは、自分の車の所有はローン会社、信販会社にあり、自分はローン完済まで使用者の立場だということです。
この状態で事故車買取を行なうには、事前にローン会社、信販会社への処分の報告をする必要があります。まだ残債が残っているようでしたら残りのローンを払う意思を示して、事故車の処分を許可してよい旨の書面を発行してもらい、見積もり業者に提出します。
書面さえあれば、事故車見積もりから買い取りまで可能です。
事故車買取〜車検証でよくありがちなケースA
車検が切れている。
事故を起こしたときはまだ車検が残っていたけど、少し時間を置いたので、車検期間を過ぎてしまった・・・そんなケースです。
事故車買取するのに見積してもらう際には、車検が切れていても、自動車所有者が確認できれば問題なく可能です。しかし、なにも申請しないで自分で運転して見積もり業者に持ち込む・・・それはやってはいけません。車検切れの運転は道路交通法違反となります。
(車検切れの自動車運転の罰則)
免許の点数 6点減点
同時に自賠責保険切れの場合、追加で 6点減点。
計12点の減点。
※自賠責保険は通常、車検の1カ月後に更新のはずなので、かなり時間を置いているなら12点減点だと考えておくべきですね。
※12点減点ということは、減点の前歴がなくても90日の免許停止(免停)となります。(6点の場合、30日の免停)となります。
車検切れの事故車を買取してもらうなら、方法はふたつ。
JAFなどのレッカー車でけん引して見積もりしてもらう業者へ持ち込む。
仮ナンバーを取得して、自分で運転して持ち込む。
仮ナンバー取得の際には、車検証と自賠責保険(期間中のもの)が必要になり、市町村役場で発行手続きをしてもらいます。
自賠責保険が切れていたってことなら、自動車ディーラーや中古車屋、保険会社から新たに手続きして発行してもらう必要があります。
どの方法にしろ、車検切れの事故車を買取してもらうためには、かなりのお金と労力がかかるもの。車検切れする前に事故車見積もりすることをおすすめしますね。
事故車買取〜車検証でよくありがちなケースB
車検証の所有者欄の住所がいま住んでいる住所と違う。
自動車を購入してから引っ越しなどで住所が変わるということもあるかと思います。この点については問題なく、事故車であろうとなかろうと見積もり、買取してくれます。ただし、下記の書類を用意する必要があります。
・住民票
番地が変更になったという場合にも必要になります。市町村合併の場合は、「市町村名称等変更証明書等の証明書」が必要となります。
ただし、車検証の所有者住所から2回、3回と続いている場合には、住民票除票、戸籍の附票が追加で必要になる場合もありますので、買取業者に確認しましょう。
事故車買取〜車検証でよくありがちなケースC
結婚して苗字が変わった場合。
車検証の所有者氏名で結婚を機に苗字が変わるケースということがあると思います。(私の知り合いはお婿さんに行って、男性で苗字が変わってますが。)その場合は、事故車見積もり前に戸籍抄本または謄本を準備する必要があります。また結婚したときなどに引っ越しなどで住所が変わっている場合、戸籍抄本または謄本+戸籍附票が必要となります。
いずれも本人確認書類(住民基本台帳、運転免許証など)があれば、本籍地の役場で取得できますが、遠い場合にも郵送などで発送してくれるサービス、また現在住んでいる地域の役場で取得することもできるようになってきているので、問い合わせしてみると良いでしょう。
事故車買取〜車検証でよくありがちなケースD
車検証を無くしてしまった場合。
なんらかの原因で車検証がない場合、事故車買取はできるのか?
下記の書類さえあれば可能となります。
・在登録事項等証明書
陸運局に行けば取得できます。手数料300円+請求代50円前後の費用がかかります。
基本車検証は自動車とセットで積んでおくべきものです。無くさないようにしましょう。